明るい声が響く、寺院の改修

浄蓮寺(横須賀市三春町)

浄蓮寺は、横須賀市三春町にある星谷山の寺院です。

応永年間(1394年~1427年)に創建。明治期に延焼により焼失しましたがその後すぐに再建され、現在に至ります。

また、三浦不動尊霊場第六札所としてお不動様もお祀りしていて、境内には三春幼稚園が併設された、いつも笑い声が聞こえる明るい寺院です。

2014年頃から雨漏れや鬼瓦の落下等が目立ち、改修計画を立てることになりました。

ご住職・総代をはじめとする役員のみなさま、設計事務所と当社にて定例会議を重ね、2016年10月より着工。総勢110名の職人と380日間の工事を行いました。

工事期間中の事を思い出してみると、ほとんどの建築現場では、職人が黙々と作業を行い仕上げていくことが通常ですが、今回は様子が違って、物々しい足場や仮囲いからは想像ができないほど、賑やかで、普段険しい顔の職人も笑顔で作業をする明るい現場でした。

本堂にお参りができず、仮囲いの外や敷地外からご本尊に向かいお参りする姿を見る度に申し訳ない気持ちと、一日も早くお参りをしていただけるようにという思いで棟梁と打ち合わせを重ね工事を進めてきました。

工事を通して嬉しかったことは、ご住職・総代・役員のみなさま・檀信徒のみなさま、園児とその保護者、先生方が完成を楽しみに工事を応援していただいたことです。

運動会を間近に控え、練習に励む園児の元気な掛け声と笑い声が飛び交った園庭はとても励みになりました。