お祖父さんから引き継いだ場所

 横須賀市のN様邸は、お祖父さんから引き継いだ土地に建築された住宅。竹林の中にひっそりと佇むお家です。

 

 N様がこちらにお住まいになられていたのは、数十年以上も前の事。それから別の場所へ越してしまいこの建物は、無人のまま年月を重ねました。久しぶりに訪れた以前の住まいは、敷地内に無造作に生えた竹藪の中に埋もれていました。この場所を以前の様に住む場所として再生したい…。N様が、地場の工務店を探していた時に斎藤工務店のホームページをご覧いただきお問い合わせを頂いたことが計画の始まりでした。ご要望は、シンプルに「以前の様に住める住宅にしてほしい」とのこと。新築工事と違い既存の基礎や構造を残すので、設計の段階からある程度の制限が必然的に設定されました。

 

  トイレ・脱衣室・浴室の水廻りを中央に配置して、LDKと洋室を東西に振り分けました。水廻りを双方の部屋から行き来できる事がポイントで、機能的なプランとしたことが特徴です。LDKは、普段生活する場所とし洋室は、お休みになる空間として設定。2F洋室からは、相模湾を眺める事ができる開口部を設けゆっくりとくつろげる場所としました。照明は、それぞれの部屋の性質に合わせて計画しています。

 

 屋根・壁に遮熱シートを使い、通気工法としています。この通気工法は、胴縁を厚くして30mm程度の通気空間を確保しているので、内部結露や夏場の壁体内温度の上昇を軽減してくれる効果が期待できます。またメンテナンスの事を考え、軒の出や破風を無くし屋根には、谷が出来ないように片流れとしています。