007 素材の話

自然素材で家をつくりましょう

昔から日本人は木と土と紙で家をつくってきました。それは私たち日本人が気持ちが良いと感じる素材だからです。また、日本の気候にもあっており夏は湿気を吸ってくれて、冬もぬくもりのあるやさしい材料だからです。
しかし、最近では木と土と紙の代わりに、プラスチックとビニールと接着剤で貼り合わせた木を使って建てている家が非常に多くなりました。
無垢材などの昔ながらの材料とプラスチックやビニールの大きな違いは、触った時の感触が冷たく、そして湿気を吸ってくれないこと。夏はペタペタして冬は冷たいので、気持ちが良いと感じる人は少ないと思います。何十年も住む家です。出来たら気持ちの良い自然素材でつくりましょう。

床材
床は無垢の床板で決まりです。これ以外の材料はないです。トイレなどは雑巾で拭けるようにクッションフロアにしたほうが良いのですが、それ以外の床は無垢を使ってください。
今の日本の床材はメーカー製の合板フローリングが9割以上だと思います。しかし比べてみるとわかりますが、合板フローリングは夏は湿気でペタペタして、冬はキンキンに冷たくなります。無垢の床材は夏場はサラリとしていますし、冬はそんなに冷たくなりません。個人的には床暖房も不要だと思っています。光熱費も抑えられますし。
よく、無垢は反るなどの話もありますが、今の乾燥済みの床材は昔の物のようにそれ程反ったりはしません。あと傷がつきやすいとも言われますが、合板フローリングも傷がつきます。しかしも合板フローリングは傷がつくと下から別の素材が見えてくるので、とても安っぽく見えます。
また、床が結露するとカビやダニの問題が発生します。床の悪影響を一番受けるのはハイハイをする赤ちゃんや子供です。床は無垢材で決まりだと思います。

壁紙
壁天井などの仕上げは吸湿性のある壁紙にしてください。できたら珪藻土や漆喰などの塗り壁も検討してみてください、とても良い雰囲気になります。ビニールクロスはトイレとアクセントクロス以外では使うのはやめましょう。

造作材
窓枠やドア枠、巾木などの細かなところも、きちんと無垢材をつかってあげましょう。あと、カウンターや棚板も天然木を使うと、家全体で経年変化が楽しめるようになります。永く使えば使いこむほど、味わいが増し、愛着が持てるようになる家にするには、塩化ビニルシートなどでできた新建材を使わないことです。
私たちは造作材に紀州産の杉の無垢材を使っています。また、場合によっては木目の目立たない中国産の雲杉も使います。

OSMO(オスモ)
無垢材や木部にはオイルを塗っています。これは木を保護したり、防水性を持たせたりして、永く綺麗な状態を保つためです。ここにも高性能な自然素材を使っています。ドイツで生まれたオスモのオイルは自然の植物油(ひまわり油、大豆油、アザミ油)と植物ワックス(カルナバ、カンデリラ)を使った自然塗料ですので、小さなお子様にも安心です。また、木に深く染み込み保護するので、木の呼吸を妨げません。水もよくはじき、紫外線もカットします。私たちは色々なオイルを試しましたが一番良いものと思いオスモのオイルを使っています。

モクボーペネザーブ(ホウ酸系木材防腐防蟻材)
1階の地面に近いところの木材は腐ったり、シロアリに食べられたりすることがあるので、防腐防蟻材を塗る必要があります。でも、できたらあまり強い薬品は使いたくありません。私たちは強い薬品に頼らないで、そもそも腐りづらいくシロアリにも食べられにくい桧を土台に使い、安全性の高いホウ酸系の防腐防蟻材を使っています。よく、栂(ツガ)などの安い木材に強い薬品を注入した加圧注入材を使っている現場もいまだによく見かけますが。私たちは住む方の健康を考えて加圧注入材は使いません。

構造体
「性能の話」でもお話しましたが、私たちは紀州産の無垢材を構造体に使っています。紀州の木はとても強く木目も美しく住宅に適しているからです。
また、紀州の木を植林から製材、乾燥、プレカットまで一貫して行なっている和歌山県の山長商店さんは、木の扱いについては日本で有数の会社です。紀州ブランドを築いた植林技術、最新の乾燥機と、優れたプレカット技術、またトレーサビリティもあり、とても安心して使うことができます。
その紀州さんの木を適材適所に使っていきます。土台には腐りづらくシロアリに強い桧、柱には真っ直ぐ(軸力)に強い杉、そして梁には寝かして(せん断力)強い松を使うことで、材料の良さを活かして強い家を作ります。
樹齢はおおよそ70年前後のものを使います。そのくらいの樹齢でないと私たちが指定する材寸と強度が得られないからです。もちろん総ヒノキや枝付き柱や様々な化粧材のリクエストにもお応えできますので、ぜひお申し付けください。

木製建具
サッシを木にするととてもお部屋の雰囲気が優しくなります。玄関ドアも木にすると家の雰囲気全体が変わります。室内のドアも最近の塩化ビニルシートを貼ったメーカー製のものより天然木で作った扉を入れてあげると、とてもステキな家になります。
私たちは無垢の扉から突板フラッシュ戸まで予算と雰囲気にあわせて様々な木製建具をご提案さしあげています。